(Optional) This text will appear in the inbox preview, but not the email body.
タイトル
鹿沼

Text

「私たちのビジョンは、“また来たい”と思ってもらえる“次のゴルフ場”を

創り出すことです。

ビジョンは私たちがチャレンジする未来です。

変化する世の中で、新しい価値を提案できる“次のゴルフ場”を自らの手で

創り出していくことを考えています。

“次のゴルフ場”の姿はひとつではありません。

その中で、ひとつだけ守りたいものがあります。

それは“また来たい”と思ってもらうことです。

このビジョンの実現に向けて、どのように行動していくか。それが私たちの

仕事です。」と胸を張ってお話くださったのは、

鹿沼グループ 常務取締役の岡田行人 氏と、コース管理統括部部長の橋本進 氏

です。


鹿沼グループは、1964年に栃木県で9番目にオープンし、「鹿沼カントリー

倶楽部(45H)」「鹿沼72カントリークラブ(45H)」「栃木ヶ丘ゴルフ倶楽部

(18H)」の県内3か所のゴルフ場を運営している。

特に鹿沼カントリー倶楽部は、漫画『風の大地』の舞台として広く知られている。

http://www.kanuma-g.com/


近年の新型コロナウイルス感染症の拡大と社会的影響は、

ゴルフ場業界にとっても目を背けることができない現実である。

「鹿沼グループは、その中で事業を継続し雇用を守るため、それを乗り越えた後の

安定を見据え、効率化と省力化に注力しています。そして積極的な財務戦略を

重要視しています。」と岡田氏は語る。

そして、「無人機導入の狙いは“省力化”と“品質の向上”にある」と岡田氏は

教えてくれた。

年々深刻化している人手不足問題。ゴルフ場コース管理も例外ではない。


また、ゴルフ場芝管理のビジョンを伺うと、「コース管理は、人材と品質です!」

と岡田氏はきっぱり。


鹿沼グループは、一人でも多くのグリーンキーパーを生み出すために

若手の育成にも力を入れている。

実際、鹿沼グループ従業員はここ15年以内の入社が4割、コース管理の

平均年齢は39才と業界としては比較的若い。

橋本氏は「コース管理においては高校を中心に専門学校などへのアプローチや

インターンシップの受け入れなど人材確保と育成には労力を惜しみません。

また、若い人が活躍できる場を提供する。最後は“グリーンキーパー”と

目標を持って仕事に取り組んでもらえる環境づくりに努めています。

私もそうやって育ててもらいましたから…。」と、はにかんだ。


岡田氏は「人手不足を理由にコースの品質が落ちてしまっては“また来たい”

と思ってもらうコースにはならない。

芝管理品質を落とさないために何をするのか?やりたいこととやれることの

ギャップをどれだけ埋めるか?です。

コースはどこにも持って行けません。その中でできることをすべてやる。

鹿沼グループは、これを大切にしています。

しかし、品質だけを考えてしまうとお金がかかるだけで、お客様に評価して

もらえるかもわかりません。

品質を維持向上しながら、ランニングコストを抑えて省力化を図っていく。

そのための資材や仕組みへの投資は積極的にしていきます。」

と、ゴルフ場の未来をしっかりと見据えている。


さらに岡田氏は「ゴルフはなくてはならないレジャースポーツとして世界的に

認められています。

厳しい業界であることは認識していますが、その中で発展していかなければ

なりません。そのためには従業員の待遇、機械や設備への投資など、

特色あるゴルフ場として成長するための環境づくりは使命だと思っています。

無人機導入は、これからのコース管理手法のベースづくりの第一歩です。

導入後、芝管理品質の維持向上と従業員の働く環境づくりのために、

どのように無人機を活用(運用)していくのかを考えていくことが

大切だと思っています。」

と、コース管理の変化においても大きな期待を寄せられている。


コロナウイルス感染症が拡大する中で、三密回避のレジャーとして

若年層のプレイヤーが増えているというものの、2025年に

団塊世代のすべてが75歳を迎え後期高齢者となり、プレー人口は確実に減少

する。プレイヤーだけでなく労働人口も確実に減少している中で、この2025年を

どう捉え、どう改革できるか。鹿沼グループはゴルフ場の未来のために

挑戦し続けている。

鹿沼グループの取り組みは、ゴルフ場業界全体に対する危機管理であるとも

言えるのではないだろうか。

バロネス Eメールマガジンに掲載された記事を許可なく転載することを 禁じます。

バックナンバーはこちらから

Copyright © 2017 KYOEISHA CO., LTD.
All Rights Reserved